当院の予防は、病因論(※)に基づいて「実践」することで行われています。
また来院された方が「日常で実践」できるようにもお伝えしています。
医院での「実践」(サポート)を受けながら、ご自身でも日々「実践」(セルフケア)することで、口腔の健康が得られ、維持されていきます。
では、口腔の健康が維持されていくとは、どの様なことでしょうか・・・
当院では、口腔の健康を維持するために、次の2つの関係が重要と考えています。
① 「歯」(乳歯 20本、永久歯 28本)
② 「顎の骨」(上下)
①と②はお互いに支え合って「機能」をしています。
②の上下の顎の骨は、「顎関節」という接点があり、下顎の骨が運動をします。
そしてその上下の位置関係を決めるのは、①の上下の「歯」の接触となっています。
つまり、咬合は、「上下の歯の正しい接触」によって「正しい位置関係」が保たれ、「上下の顎の骨の接点」である顎関節が 「正しく運動」できる状態にあれば、トラブルを起こしません。 そのどこかが正しくない状態にあることを不正咬合と言います。
虫歯予防は1の歯を守り、歯周病予防は2の顎の骨(その中の歯槽骨)を守ります。 それは、「歯と骨による運動」を妨げないために必要であり、大切です。
当院では、このことを根底にすえて、歯の大切な意味を皆さまと共有し、どうすれば失われずに過ごしていけるのかをお伝えしています。
※「歯と骨による運動」が阻害され、虫歯・歯周病によって歯を失う原因を「病因論」と言います。
以上を行うことによって、虫歯と歯周病は科学的には予防可能と言われています。
お口の環境の改善は、すぐにでも始められます。
当院ではその実践の具体的な方法をお伝えしています。
顎機能(下顎の運動)とかみ合わせは切り離すことができないものであり、
顎機能とかみ合わせが調和が取れた状態を機能美と言います。
咬合誘導の目的は、機能美を獲得することです。
永久歯列期に入ると、不正咬合は、予防ではなく、治療の概念になります。